無職毒男です。
無職毒男は今は無職ですが過去に一応20年近く働いてきており、厚生年金を受給する権利を有しています。
先日、年金の受給見込み額についてのブログ記事を書きました。
年金と言えば今年(2022年)の4月から制度が変わり、繰り上げ受給をした場合の減額率が1ヵ月あたり0.5%から0.4%へ縮小になりました。
(繰り下げ受給の場合は以前と変わらず1ヵ月あたり0.7%のままです。)
それもあって、今年に入って『年金はいつからもらうのが一番得なのか』、『繰り上げ/繰り下げ受給をした場合の損益分岐点はいつなのか?』みたいなニュース記事をネットでときどき見かけるようになりました。
東洋経済オンラインの記事では損益分岐点は下表のようになるみたいです。
引用元はこちら↓↓
でも・・・こういう試算をするとき、多くの人が現在のお金の価値と将来のお金の価値の差を考慮せず、単純に足し算と掛け算だけで試算してるんですよね。
無職毒男的には「それでいいんだっけ?」と思ってしまいます。
ということで、自分なりにちょっと比較シミュレーションをしてみました。
年金受給開始年齢を60歳、65歳、70歳、75歳の4パターンで比較します。
簡略化のため、65歳に受給を開始する場合の1年間の年金額を100とします。
また、誕生日の日にその直近1年分の年金を全額受け取るとします。
(70歳の誕生日に69歳の1日目から365日目までの間にもらうはずだった1年分の年金を全額受け取る、という意味です。)
60歳から受給を開始する場合は24%(0.4%×60ヵ月)が減額され、1年間でもらえる年金額は76になります。
70歳から受給を開始する場合は42%(0.7%×60ヵ月)が増額され、1年間でもらえる年金額は142になります。
75歳から受給を開始する場合は84%(0.7%×120ヵ月)が増額され、1年間でもらえる年金額は184になります。
【 深く考えないケース(小並感のケース) 】
小学生並の感覚で何も考えずに足し算(または掛け算)をすると、もらえる年金の累計額は次の表のようになります。
グラフで表すとこんな感じ↓↓ですね。
受給開始が早いほど傾きが小さくなっています。
60歳受給開始のパターンを65歳受給開始のパターンが追い抜くのは81歳、65歳受給開始を70歳受給開始が追い抜くのは82歳、65歳受給開始を75歳受給開始が追い抜くのは87歳となり、東洋経済オンラインの記事で書かれている数字に近くなります。
(誕生日の日に直近1年分の年金を全額受け取るという前提にしているので、若干のズレが生じたと思われます。)
ちょっと長くなったので一旦切ります。
次回は『深く考えないケース(小並感のケース)』とは別に『ちょっと考えたケース』を取り上げて見比べてみます。
というわけで続きはまた後日・・・。
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