外資系の会社で社畜をしています。
2019年に社畜の会社はリストラを行いました。
そして2020年にもリストラを実行しようとしています。
2019年のリストラのターゲットは本社勤務社員でした。
ウチの会社(日本支社)は日本国内の競合他社と比較しても他の国のグループ会社(海外支社)と比較しても販管費率が高いと米国本社から言われていました。
その理由の1つが本社で勤務する社員の人件費でした。
これが日本国内の競合他社や他の国のグループ会社(海外支社)よりも大きかったのです。
そしてついに米国本社が大ナタを振るい、本社勤務社員の総人件費を20%削減することが決定になりました。
とは言っても流石に社員の給料を20%減らしたら辞める人が続出します。
特にこういう場合、デキる人から辞めていってしまいます。
というわけで、給与水準はそのままにして、本社から現場へ社員を配置転換するというかたちで本社勤務社員の総人件費の20%カットを目指すことになりました。
早速社内でBPR(ビジネス プロセス リエンジニアリング / Business Process Re-engineering)チームという組織が結成されました。
表向きには目的は単なる業務効率改善ということになっていましたが、当然その本当の目的はその業務効率改善により浮いた社員を本社から現場に配置転換するというものでした。
そして上層部から『BPRチームと連携して各部門で20%の人員を削減しろ』という指令が下りました。
ここで1つ誤りが起きてしまいます。
米国本社の指示は総人件費の20%の削減でした。
それに対し、日本支社の上層部からの指示は20%の人員の削減でした。
そう、米国本社の目標は人件費という金額だったのですが、どこかで人員数に入れ替わってしまってました。
結局我ら日本支社の各部門は20%の人員(数)の削減目標を達成しました。
が、蓋を開けてみると総人件費は20%下がっていません。
それもそのはず、配置転換させられたのは人件費が安い下の人間が大部分だったからです。
上の人間はいなくなると業務への影響が大きいので、下の人間が配置転換させられたのです。
これを知った米国本社は大激怒。
そして最後にBPRチームのトップが辞職することで幕引きとなりました。
(辞職の理由は明らかにはなっていませんが、自ら責任を取って辞めたと言われています。)
人を切るという指令を受けて会社のために必死になって働いた人間が、最後には自分で自分の首を切ることになったというのはなんとも皮肉な話です。
ちなみに、配置転換を断って会社を去るという決断をした方々もたくさんいらっしゃいました。
4月末から5月にかけて、「退職します」メールが結構社内を飛び交っていました。
あれは社員の士気にも影響を与えますよね・・・。
そんな感じで2019年のリストラは終わりました。
そして社畜の会社では2020年もリストラを計画しています。
それについても少しずつ噂は流れて来ているのですが・・・ちょっと長くなったのでまた別の機会に書ければ書こうと思います・・・。
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